小児神経学会

  • 2013/06/03(月) 10:57:08

 先日、診療を一部休診させていただき、大分市で行われた日本小児神経学会総会に参加してきました。この学会が大分で開催されたのは平成3年以来で22年ぶりになります。その時には自分は小児科に入局してまだ2年目で、右も左も分からないままに学会のお手伝いをさせていただいた記憶があります。
 日本小児神経学会には開業してからもできるだけ毎年参加していますが、この20年くらいでずいぶん大きく内容が変わってきています。特に変化が著しいのは発達障害に関する発表の比重が年々大きくなってきていることでしょう。20年くらい前は小児の発達障害はまだどちらかと言えば児童精神科が主体で診療が行われており、小児神経科医で発達障害に関わっている方はかなり限られていました。それが年を追う毎に増えていき、今回の学会でも発達障害の診療の重要性はさらに強くなっていることを実感しました。
 とはいっても、小児科開業医が簡単に踏み入れることのできる分野かというとそうとはいえず、まだまだ問題は山積みです。社会的なニーズが大きく増えているのに受け皿が極めて少ない状況が慢性的に続いており、なんとかしたいという思いを多くの小児神経科医は感じていると思います。行政的な取り組みを含めて、形だけでなく中身のある発達障害診療が展開されていくことが望まれます。